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Vol.45 No.4 No.176 箱館から函館へ
〔表紙解説〕
 「函館鳥かん図」(吉田初三郎作、約25%縮小、部分)
46×187cm、1948(昭和23)年頃、絹本原画、函館市中央図書館蔵
 本図は昭和11年に函館市役所が発行した吉田初三郎作の絵図「函館市鳥瞰図」(原画は堺市博物館蔵)とは異なり、昭和23年頃の作画である(函館市中央図書館デジタル史料館解説より)。
 この「函館鳥かん図」は「函館市鳥瞰図」と構図や作画範囲はほぼ同じであり、例えば、停泊船舶の数や位置も(小型船舶を除き)一致する。
 しかし、異なる部分もあり、季節は春とし、五稜郭や各所に桜を配する。また後背の山々の稜線も異なり、原色を避け、清々しい色調で統一されている。
 建造物など細部もアップデートされており、駒ヶ岳からは噴気(昭和22年2月の火山活動の名残か)が立つ。表紙図ではカットされたが、左端の函館本線上には汽車が加えられた。また、函館駅の引き込み線も増えており、作画に当たって現地調査や、関係各所からの情報提供があったと推測される(昭和23年5月発行の地形図では函館駅の鉄道引き込み線数は昭和11年のままである)。
(編集部)
目次(表紙クリックでサンプル表示)

■巻頭随筆
・函館と「津軽海峡圏」
■特集 箱館から函館へ
・「北海道の玄関」の足跡−青函連絡船・津軽海峡線・新幹線
・函館の町の歴史と発展
・海図に描かれた箱館と函館 -幕末ペリー艦隊海図から明治前期の日本海図までを読み解く−
・箱館と五稜郭の成立
■コラム
・特別展「秋岡図書−地理学者のコレクション−」
■地図楽
・地図と私 地形図なしで地形学、土壌地理学の調査は可能だろうか
・鉄道古地図めぐり⑬ 「日本国有鉄道電化計画線路略図」
■文献紹介
・祭の地図 日本の祭りと伝統行事
・地図力を育む
・遊べる、学べる、役立てる 地理院地図の深掘り
・地図と読む 日本の街道
■資料室
・2025年9月号〜11月号
■お知らせ
・(一財)地図情報センターからのお知らせ
■付録
・国と国旗ハンドブック2025/26
付録:国と国旗ハンドブック2025/26