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 奈良の地図 −二つの空白部
■ 特集 奈良・いま ふたたび
 木簡と平城宮大極殿
 平城京を紙の上に建つ −北浦定政の絵図−
 東大寺山堺四至図
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 歴史都市奈良の観光と地図
 壮大な平城京がよみがえる 平城遷都1300年祭
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 『図説 鉄道パノラマ地図』
 『古地図でたどる 鉄道の知恵 線路の不思議』
 『地名の発生と機能 −日本海地名の研究−』
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 2010年2月〜4月
 受贈図書・資料
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 附録解説
付録
「奈良電気沿線名所図絵」(解説)
地図情報 Vol.31 No.2 通巻114号 「奈良・いま ふたたび」【在庫無し】
〔付録解説〕「奈良電気沿線名所図絵」(原寸)
吉田初三郎作画(奈良電気鉄道 昭和3年9月25日刊)
 「ならでん」の愛称で親しまれた京都〜西大寺間の奈良電気鉄道は(昭和38年に近鉄に合併し、近鉄京都線となる)、昭和3(1928)年11月に京都での昭和天皇御大典にあわせ開業した。西大寺で大軌(現近鉄)奈良線と連絡。赤く一直線に作図した沿線には、伏見桃山御陵や古社名刹・名所旧蹟をびっしりと配置し、例えば、宇治平等院、東大寺大仏殿、二月堂・三月堂、春日神社、興福寺と猿沢池、法隆寺、薬師寺、唐招提寺、橿原神宮などの境内図を、カラフルな立体的絵図として表現していて、楽しくなる。はては伊勢神宮参拝交通図絵ともなるような構図でもある。
 よく見ると、たくさんの天皇陵や奈良ホテル。さらに神鹿と三笠山(若草山)には、鹿の姿が判別できる。また、今でいうレトロな車両・自動車などが走行し、ピンクの桜を散りばめ、図の上部角には、遥か遠くの富士山や北海道、樺太まで描出していて“遊び心”に満ちているのである。そんな古都を結ぶ沿線案内名所図絵鳥瞰図といえるだろう。
 なお、初三郎は昭和15年新秋に、少し構図を変えて「奈良電車沿線名所図絵」(奈良電気鉄道滑ァ)の作品も残している。
(藤本一美 首都大学東京非常勤講師)。

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〔付録大判地図〕
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