地図情報 Vol.28 No.1 通巻105号 「今日の中国の地図事情」
〔表紙解説〕中国の華北地方 この衛星画像は、中国の地図ソフト「中国地下水資源図」に掲載されているLANDSAT衛星モザイク画像を切出し、加工処理したものです。 この範囲は、北緯およそ34°〜43°、東経およそ110°〜125°の間にあり、瀋陽、大連、北京、呼和浩特、太原、洛陽、済南、徐州、青島などの大都市が含まれています。 北京の北部から太原を経て洛陽の北部には、太行山脈が東北から南西方向に走っており、その東側は黄河や淮河により形成された華北平原が拡がっています。黄河は、洛陽から鄭州、済南を経て東に向かって流れており、デルタを形成し、渤海湾に流れています。昔、黄河は鄭州付近より徐州方面にも流れ、流路が一定していませんでした。華北平原を流れる黄河は流れが緩やかであり、大量の土砂が堆積し、「天井川」を形成しています。 沿岸部の大連、天津などは、日本などとの貿易都市として発展しており、山東半島の煙台や青島はリゾート地としても有名です。 秦皇島より北京、張家口の北側には、東西方向に万里の長城が繋がっています。 (柴田健一・シービーエス株式会社) ■ 巻頭随筆 中国の地図事情に思う ■ 特集 今日の中国の地図事情 中国のアトラス 中国の地理教科書・地図帳 中国の山岳地図 中国の数値地図 中国の観光地図 ■ 文献紹介 『もっと知りたい日本と世界のすがた』 『宇宙から地球を観る』 『世界早わかり地図』 『中国自然地理図集』 ■ 巡検報告 「池上昭和レトロ巡検」に参加して 「青梅巡検」に参加して ■ 資料室 2008年1月、2月、3月 31 受贈図書・資料 (財)地図情報センターからのお知らせ 表紙解説・裏表紙解説 |