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Vol.43 No.2 No.166「日本の海岸線」
〔表紙解説〕
 吉田初三郎「天之橋立と橋立名勝」(1934年、橋北汽船、京都府立京都学・歴彩館蔵)
 吉田初三郎(1884−1955)は数多くの鳥瞰図を作成したが、同一地域を複数枚描いたものも存在する。日本三景・天橋立もその一つである。
 本図は橋北汽船に依頼され、1934(昭和9)年頃に作成されたもの。橋北汽船は、宮津の市街と笠松公園のある成相山の麓を結び、宮津湾を遊覧する観光汽船。裏面には、遊覧コースの解説や、京都~宮津までの所要時間3時間30分、汽車賃1円82銭、「舞鶴要塞司令部検閲済」の記載がある。
 天の橋立のある宮津湾は、軍港の舞鶴港に隣接しており、写真撮影、地図作製等の際には舞鶴要塞司令部が検閲を行なった。なお、舞鶴要塞司令部は日本帝国陸軍の管轄で、海軍の「舞鶴鎮守府」とは別組織である。
 初三郎は1924(大正13)年頃にも同地区で「宮津橋立名所圖繪」も描いており、同時期に発行された「橋北汽船案内」は同図に航路を赤線で加刷している。
 京都丹後鉄道宮津駅の北西、宮津市新浜にある大正12年に建てられた木造2階建の洋館風建築が橋北汽船の本社の事務所建物(写真)。その後、丹海バス宮津案内所として使われていたが現在は改装され、商業施設となっている。(編集部)
目 次

■巻頭随筆
・日本の海岸線
■特集日本の海岸線
・日本三景にみる日本の海岸線の変化
・越後平野の海岸線
・東京湾の海岸線
・有明海の海岸線−干潟の発達と干拓−
■地図楽
・地図と私 アマ9年 地図との出合い こんな出合いから10年目にプロ入りへの道
・読図のヒントLⅡ 集成五万分一地形圖
・鉄道古地図めぐり④ 全国旅行案内図―迷走した国鉄時代の北海道路線
■巡検・見学会・セミナー
・江戸川区の川から川への散策
■文献紹介
・なぜ、その地形は生まれたのか?
・やくみつるのエキセントリック・ジャーニー
■資料室
・2023年3月号〜2023年5月号
■お知らせ
・(一財)地図情報センターからのお知らせ
■付録
・TARAWA REPUBLIC OF KIRIBATI
付録:TARAWA REPUBLIC OF KIRIBATI

TARAWA  REPUBLIC OF KIRIBATI